北朝鮮のミサイル実験失敗

4月13日朝、北朝鮮(朝鮮人民民主主義国)が、かねてより予告していた「人工衛星打ち上げ」のミサイルを打ち上げました。結果は失敗、あっというまに日本海の藻屑になったようです。私の予想していた選択肢の範囲内でした。お笑いの一幕でしかありませんでした。

日本のマスコミ報道は連日の大騒ぎ、内容は一面的でやたら危機をあおるすさまじいものでした。それについての独自の分析視点がなく、とにかく軍事目的の弾道ミサイル実験の見なし一色、それに対応する野田内閣・防衛省の「迎撃対応」の垂れ流し報道でしかありませんでした。

国際的には「その時の現象に反応し、本質を見ない」(むのたけじ)といわれる日本人の民族性だそうです。マスコミの一面性も根がもっと深いのかもしれません。今回の「空騒ぎ」に私もそれはあたっているのかもしれないと考えるようになりました。

いろいろなことが起こるわけですから、わからないこと予想外のこともあります。わかっていたつもりのことでも、一知半解であったと認識することも珍しくありません。私にとってもふりかえると自戒反省の数々です。

自分の判断や意見がどうか、改めて見つめなおすことが、私にとっても必要と思いました。「空騒ぎ」をきちんと見ている意見、それは意識していると飛込んでくるものだとの実感を得たのも、今回の収穫(?)となりました。いろいろご指導も受ける必要もあります。

きちんと理解するためには、知らないほど「学ぶ」ことから入らなくてはならないようです。元外交官天木直人さんは、ブログで発言されていますが、目からウロコの指摘さまざまに受け取ってきました。「北朝鮮ミサイル問題」でも、取り付くのにわかりやすく入り口を示唆され、たいへん落ち着いて事態を見守ることができました。

昔見た米映画「ウエストサイドストーリー」のなかで、イタリア系の若者たちが「クール」という歌をうたうシーンがありました。「クール、クール、クレージーボーイ」という歌詞が印象に残っています。映画を見ていた私にも、頭を冷やして事態にのぞもうという気持ちが伝わりました。すっかり意識の下に沈んでいた記憶でしたが、生々しくよみがえりました。やはり名画なのでしょう。

2012年4月13日 会員UE