グリーン九条の会第7回例会                         「品川正治さんが問いかけたもの」


昨年8月に89歳で亡くなられた品川正治さんを偲んで企画された当会第7回例会が28日 ホテル ニューオータニイン札幌で開催されました。ご参加いただいた皆さん、ご協力いただいたエンレイソウ九条の会はじめ関係団体各位に心より感謝とお礼を申し上げます。

 品川さんの生前のご経歴、ご活躍は改めて述べるまでもなく戦後日本の経済活動、そして平和・護憲運動に大きな足跡を残されました。20096月当会は第2回例会に品川さんをお招きし「“21世紀の世界と日本の座標軸”を語る」と題して2時間以上にわたるご講演をいただき多くの参加者に大きな感動と勇気をいただきました。
今回そのような当会とのご縁を偲びつつ品川さんの残されたものを些かでも学び語り継ぐという趣旨で 「品川正治さんが問いかけたもの」―    品川正治さんを語り継ぐ―と題して第1部では小森陽一さん(九条の会事務局長・東大教授)に30分の基調講演をいただきそれを受けて1時間のパネルディスカッションがおこなわれました。(パネラー小森陽一さん、高崎裕子さん(弁護士)、植田英隆さん(会社社長)、コーディネーター秋山孝二さん(NPO法人理事長))
基調講演では小森さんより品川さんとの個人的なご関係にも触れつつ自伝ともいえる著書『戦後歴程』で問いかけた事柄について歴史的背景をおさえつつその今日的意味についていくつもの重要なご指摘がありました。
その後コーディネーターが整理したポイントにそって各パネラーからご自分の受け止め方今後への生かし方が熱く語られました。
参加者は会場の制約で42人という少人数でしたが最後まで熱心にお聴きいただき 品川さんの“問いかけたもの”、“残したもの”の一端を共有できたのではと感じています。
また第2部では会場を移し意見交換の場もかねて食事懇談会がもたれました。(参加者30名)美味しい料理やお酒の力も手伝ってか半数をはるかに超える方々から様々な視点、思いのスピーチがありました。ユーモアに富んだ発言の“応酬”に会場内大爆笑、大興奮の場面もありました。

 今回お集まりの皆さんは会社員、公務員、自営業、経営者、団体職員、マスコミ関係、医師、弁護士等に主婦、退職者も含め実に多岐にわたりました。それぞれの方々がそれぞれの視点と思いと方法で品川さんが「問いかけたもの」を受け止め明日へのそれぞれの一歩に繋げていく一助になればと願っています。

2014212日 事務局

(当会事務局に2009年品川正治講演会収録DVD残部あり 11,000円 メールで受付)