麻生太郎副総理の「改憲はナチスに学べ」発言に関して、野党議員からの質問主意書が出されました。それに対する内閣の答弁書は、本人の事後弁明を回答しただけのものとマスコミは報じていました。
『天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、戦没者のご遺族、各界代表多数のご列席を得て、全国戦没者追悼式を、ここに挙行いたします。
祖国を思い、家族を案じつつ、戦場に倒れられたみ霊、戦火に遭われ、あるいは戦後、遠い異郷に亡くなられたみ霊のご前に、政府を代表し、式辞を申し述べます。
いとしいわが子や妻を思い、残していく父、母に幸多かれ、ふるさとの山河よ、緑なせと念じつつ、尊い命をささげられた、あなた方の犠牲の上に、いま、私たちが享受する平和と、繁栄があります。そのことを、片時たりとも忘れません。
み霊を悼んで平安を祈り、感謝をささげるに、言葉は無力なれば、今は来し方を思い、しばし瞑目し、静かに頭を垂れたいと思います。
戦後わが国は、自由、民主主義を尊び、ひたすらに平和の道をまい進してまいりました。
今日よりも明日、世界をより良い場に変えるため、戦後間もないころから、各国・各地域に、支援の手を差し伸べて参りました。
内にあっては、経済社会の変化、天変地異がもたらした危機を、幾たびか、互いに助け合い、乗り越えて、今日に至りました。
私たちは、歴史に対して謙虚に向き合い、学べき教訓を深く胸に刻みつつ、希望に満ちた、国の未来を切り開いてまいります。世界の恒久平和に、能うる限り貢献し、万人が、心豊かに暮せる世を実現するよう、全力を尽くしてまいります。
終りにいま一度、戦没者のみ霊に平安を、ご遺族の皆様には、ご健勝をお祈りし、式辞といたします。』
『「日本に生まれた子どもたちが、この日本に誇りを持てる国に作っていくのが、私の大きな目標だ。このための教育の再生、さらには将来の憲法改正にむけて頑張っていく、これが私の歴史的使命であると思っている。」
安倍首相は、12日夜山口県長門市で開かれたみずからの後援会の会合で、こう発言して「憲法改正」に向けての決意を表明したそうです。』
『本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新にいたします。
終戦以来既に68年、国民のたゆみない努力により、今日のわが国の平和と繁栄が築き上げられました。苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません。
ここに歴史を顧み、戦争の惨劇が再び繰り返されないことを、せつに願い、全国民と共に、戦陣に散り戦闘に倒れた人々に対し、心から哀悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります。』